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雨音を聴くときのように...
by clover-f
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葉書には,音も匂いも。
葉書には,音も匂いも。_b0120001_21215562.jpg
8月も,そして9月も,休日がほとんど仕事なので,ぜんぜん湧水町に行けないでいます。今日は,朝から十分なくらいの雨。雨。雨。3連休の中の,たった一日の休みに,畑仕事も,庭仕事もぜんぜんできなくて,うーん。うなりそうになったのだけれど,空が「休みなさい~」って言ってくれているような気がして...
窓をほんの少しだけ開けて,雨の匂いと雨音にくるまれながら
本を読んだり,眠ったりしていました。

まだ行けずにいる,湧水町の池のことを想いながら...

その池を案内してくれる予定になっている,湧水町の友人から,一枚の葉書をいただいていました。もう60歳くらいになるその友人は,陶芸家になるまえ,絵描きさんだった頃もあって,さらさらと,いろんな絵を描いて送ってくださいます。(ずいぶん前にも,いただいたことがあります)書かれたメッセージは,ほんの2,3行。そのほんの僅かの言葉には,「元気でいるかな?」「また遊びにおいでね」そんなことは書かれていないけれど,その気持ちがとても伝わるから不思議。

そのとき走らせていたペンの音も,聞こえてくるような気持ちになるのです。
その場所の匂いさえも,思い出せるような気持ちになります。

私が葉書を描きたくなったのも,その葉書に絵を添えたくなったのも,
彼のそんな葉書を幾度か受け取ることができたからでしょう。

先日友人の誕生日に送った葉書は,ちょうど当日に届くことができたらしくて,感動したことが画面いっぱいに伝わるメールをいただきました。いつも,うっかり八兵衛な私だけに,サプライズだったらしいのです。


今夜,彼に返事を書きました。
とても遅くなってしまったけれど...

丘の上にたくさんの馬が,気持ちよさそうに走っている景色も,緑のトンネルの木々たちも,静かな公園の空高く舞うとんびも。道路の片隅に咲く黄色い花も。書けば書くほど湧水町の景色が浮かんできて,すこし切なくなりました。
彼がこの手紙を手にするときの湧水町の空は,音は,匂いは...

葉書になりたいなぁ。
私は,本当にあの土地が,好きなのですね。
そんなことを思って,少しだけ泣けてくる夜でした。





            
by clover-f | 2008-09-15 21:40
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