雨音を聴くときのように...
by clover-f
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土の音。土の味。

結婚する前までは

気の向くままに
パンを焼くのが楽しみでした。

ベーグルが好きで
ケトリング中の、もうすぐあのもっちり。な時間が
たまらなく幸せでした。


結婚して
出産して
娘もそろそろ1歳。


一緒にできる家事が少しずつ増え
イーストのパンの狭いタイミング狙いよりも
酵母をおこすゆっくりのタイミングのほうが
ときおり娘がまったなし!になる今の時間にあっているかも。


と、思い。



昔買った本を開く。




林弘子先生の、パンの本。


そういえば、彼女、ブログをしていたんだったと
彼女の文章が読みたくて
ブログへアクセスしようと試みる。
失敗。


おかしいなぁ。
どこにいったのかなぁ。


とする隙間に飛び込む
亡くなられたとの文字。



ちょうど2年前のことでした。
私が、ネットは主人のブログ更新がやっとで
毎日せわしなくしていた頃。



今日まで彼女は、国分寺の自分のアトリエで
今日も、生徒さん達に発酵の面白さ、魅力を体で伝えていると
疑いなく思っていました。

なんだか、ぽっかりと
一気に力が抜けました。

そのことを知るのが2年後だったなんて。


彼女は、食べ物を通して
自然とともに正直に生きることを
教えてくれた人でした。

彼女のようには
まだとうていなれてないけれど


長い時間の末に知ったことも
きっと意味があるのでしょうか。

私が、私としてできること。

一人パンを捏ねていたときにはない
たくさんの役割の中で。


妻として、母として
焼き物屋として。
ただの人として。


彼女の精神を
伝えるたくさんの人の中の
ひとりになろうと思いました。


ほんの少しでも、発信できるのであれば。
彼女へのオマージュの意味を込めて。
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by clover-f | 2012-08-10 09:27
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